MAX 10 FPGAの出力電流設定(Current Strength)について実測する機会がありましたので、簡単にご紹介いたします。
 Current StrengthとはFPGAの出力時の駆動電流を調整する機能のことです。図はデータシートより抜粋したものです。

 


1.実験回路

 Low出力でフォトカプラを駆動する回路で実験しました。Vccioには3.3Vが供給されています。


2.測定結果

 下表の様になりました。CurrentStrengthを大きくすることにより、引き込める電流量が増加することになります。
また、設定値よりも大きな電流が流れ込む場合は、Low電圧がもちあがります。この場合、データシートにあるVOL(max)よりも大きな値となります。
LVCMOS-2mAとLVTTL-4mAで引き込み電流量が逆転しているのは、LVCMOSのほうがVOLが低いためであると考えられます。

番号 IO規格

Low電圧 [V]

(測定値)

引込電流 [mA]

(計算値)

1 3.3V LVCMOS/2mA 0.74 10.8
2 3.3V LVTTL/4mA 0.78 10.5
3 3.3V LVTTL/8mA 0.48 12.9
4 2.5V / 16mA 0.18 15.3
5 2.5V / 12mA 0.23 14.9
6 2.5V / 8mA 0.33 14.2
7 2.5V / 4mA 0.56 12.0

MAX10 Device Datasheetより抜粋


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 以上観測値をそのままお示ししました。詳細につきましてはMAX10のデータシートなどをご参照頂くことをおすすめします。
皆様の参考となりますと幸いです。

 

お問い合わせについて

 

 弊社では、FPGAそのものの使い方、開発ツールの使い方などは、サポートしておりません。


[kw] 2015-05-26 MAX10 I/O


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