MAX10試作機の評価をかねて、A/D変換出力の温度変化を観測してみました。

 

目的

 リファレンス電源に内部と外部を使用した場合の温度ドリフトを観測し比較します。
比較により、外部リファレンスICを搭載することが妥当であるかを判断します。 
 

条件・構成
  • 製品:ACM-306-08 
  • デバイス:10M08SAE144C8GES
  • 恒温槽:ESPEC SH-241
  • 入力電圧:DC1.25 V (ADVANTEST R6240A) + 観測用ノイズ (NF WF1965)
  • 観測温度範囲:-7℃~60℃
  • リファレンス電圧:外部 (LT1790BCS6-2.5)、内部
  • 測定チャンネル:9Ch(平均値を算出)

 

入力チャンネルとリファレンス電源


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 MAX10にはアナログ入力兼用ピンと専用ピンが用意されています。ACM-306では1本の専用ピンと8本の兼用ピンを引き出しています。今回の測定ではこれら9本で観測を行い平均値をとります。分解能以下の変動を観測するため入力電圧にノイズをミキシングしています。

 リファレンス電源にInternal VREFを選択した場合、シングル電源デバイスではVCCAがリファレンス電圧として使用されるようです。ACM-306では3.3Vです。
ですので、この場合の温度ドリフトは電源に依存すると言えます。

 

結果

 グラフを以下に示します。

外部リファレンスICを使用した効果が確認できます。リファレスICのランクにより、よりよい性能を求めることも可能です。(製品発売時にどのICを採用するかは未定です)

 


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本ページでお示しするのはあくまでもご参考用です。どうぞ参考になさってください。

 

 

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[kw] 2015-03-25 ACM-306 MAX10 ADC


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