Wi-Fiシリーズの製品をインターネット(WAN)経由で遠隔地のPCから接続する
ヒューマンデータ製のWi-Fi製品をインターネット(WAN)経由で接続する設定について、LNX-012W RS232C Wi-Fiコンバータを使った下図の構成例で説明します。
LNX-012Wは、Wi-Fiを介して離れた場所にあるRS-232C機器と通信できるコンバータです。
1. LNXシリーズ設定ツール(LNX SETTING TOOL Ver*.*)を開きます。このツールは製品付属のCD内に収録されています。またこちらからもダウンロードが可能です。
2. LNX SETTING TOOLを実行します。製品選択の画面で【LNX-012W Wi-Fi to RS232Cコンバータ】を選択し、【OK】をクリックします。
3. PCと製品をUSBケーブルで接続します。USBボート選択下のリストボックスから製品のUSBポート「COM* (USBシリアルデバイス）」を選択し、【接続】をクリックします（*には数字が入ります）。
※お使いのPCによっては「COM* (ELMO GMAS）」と表示される場合もございます。
4. 基本設定タブにあるアクセスポイントモードを無効にします。
[ 注意 ]
アクセスポイントモードも有効にする場合は、端末モード側のネットワークと競合を回避するために別のセグメントになるように設定してください。
例) アクセスポイントモードのIPアドレス：192.168.100.***、端末モードのIPアドレス：192.168.0.***
5. 基本設定タブにある端末モード内のDHCPを【無効】に設定し、IPアドレスを【192.168.0.100】と設定します。またデフォルトゲートウェイをルータ BのIPアドレス【192.168.0.1】と設定します。
6. 接続先設定(端末モード用)タブをクリックし、【検索】をクリックします。検索が完了すると検索結果がリストに表示されます。ルータ BのSSIDをクリックすると【接続先のSSID(32文字以内)】欄に自動的に入力されます。
ルータ Bに設定されているパスフレーズを入力します。
7. シリアル設定タブをクリックし、接続するRS-232C機器と同じ通信設定を行います。
8. 【書込】をクリックします。画面右下ステータスバーに「書込中」と表示されます。
9. 書込完了後、下記の確認ダイアログが表示されます。【はい(Y)】をクリックします。
10. 再起動完了後、製品のアンテナマークLEDが点灯していることを確認します。点灯していればルータ Bとの接続が確立されていることになります。
点灯しない場合は、パスフレーズが正しいかどうか、ルータ BでMACアドレスフィルタリングなどのセキュリティ設定がされていないか確認してください。
MACアドレスフィルタリングが設定されている場合は製品のMACアドレスをルータ Bに追加してください。
11. ルータ Bのポートマッピングの設定を行います。ポート番号10001からのアクセスは192.168.0.100に転送するという設定です。
※LNX-012Wのポート番号の初期値は10001です。動作設定タブで変更することができます
※お使いのルータによって設定方法が異なると思います。ルータの設定方法については各メーカ様にお問い合わせください
12. 以上で設定が完了です。PC上のアプリケーションからLNX-012Wと通信できるか確認します。アプリケーションとして、無償のターミナルソフト TeraTerm を使った例をお示しします。
TeraTermを実行し、"ファイル→新しい接続"から新しい接続の画面を表示し、ホストにルータ BのWAN(Internet)側IPアドレスを設定、TCPポートに10001を設定しOKをクリックします。
13. 送信するコマンドを表示させるため"設定→端末"から端末の設定画面を表示し、"ローカルエコー"にチェックを入れます。必要に応じて改行コードの設定もしてください。
14. 適当な文字、コマンドを入力し、Enterキーを押すと文字が送信されます。このとき、LNX-012WのTXのLEDが点灯することを確認します。
[注意事項]
・本ページでお示しするのはあくまでもご参考用です。
・ルータの設定を変更する場合などは、セキュリティの関係からもネットワーク管理者に十分ご確認をお願いします。
・ルータの電源ON/OFFでグローバルIPアドレス変わります（固定グローバルIPアドレスでない場合）
・ファイヤーウォールの設定変更が必要な場合もあります。
なお、当社のLNXシリーズはデモ機を無償貸出ししておりますので、どうぞ実機にてご確認をお願いいたします。
[kw] 2020-10-13 LNX Wi-Fi WAN インターネット ルータ 設定 TEC-FA
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