パックコントロールについて

 パックコントロールとは、シリアル側から受信したデータをLANへパケット化するタイミングを制御する機能です。



上図の構成で左側のRS232C機器から"123456789"の文字列を送信した時、右側のRS232C機器の受信波形は下記のようになります。
これはパックコントロールを使用していない場合です。右側のRS232C機器の受信データ(緑)が"12" と"3456789"と分断されて受信しています。


(黄:左側のRS232C機器 TXピン、緑:右側のRS232C機器 RXピン)

このように左側のLNX-002が、シリアル側からデータを連続して受信した場合、十数ミリ秒程度毎に自動的に分断、パケット化されてLANに送出されるためです。
トンネリング接続でRS232Cの延長を行う場合などは、既存のアプリケーションでデータが分断されると正常に通信できなくなる場合がございます。アプリケーションを修正していただくことで対応できると思いますが、
別の回避手段としてパックコントロール制御がございます。パックコントロールは、LNX SETTING TOOLの拡張設定で設定ができます。


(LNX SETTING TOOL Ver1.6の画面です)

パックコントロールを有効にした場合の波形です。右側のRS232C機器の受信データ(緑)が分断されていません。

(黄:左側のRS232C機器 TXピン、緑:右側のRS232C機器 RXピン)

アイドル時間の無通信状態が続くとバッファに溜められたデータを送信する動作となります。そのため途中で送信データが分断されることを回避できます。但しバッファサイズ以上のデータが溜まるとその時点で送信されます。
送受信用のバッファサイズは、4KByte(送信2KByte、受信2KByte)です。

なお、当社のLNXシリーズはデモ機を無償貸出ししておりますので、どうぞ実機にてご確認をお願いいたします。

 


[kw] 2015-11-16 パックコントロール LNX LAN RS485 RS422 RS232C TEC-FA


[]